春時雨のち晴れ  🌈 ゑこおの綴り 🌈

美術館、漫画、放送大学、たまにお題も書きます

頑張って生きて行こう 寂しくとも ~ ③

テレビアニメ 鬼滅の刃 『無限列車 編』 23時15分発車🔥

 

2人共に厳しい内容の夢であり、眠らされた間の炭治郎は涙を

流しながら苦んでいるし、煉獄さんは険しい寝顔だった。

煉獄家においては殺伐とした空気で、千寿郎少年には

気の毒な環境だ。

 

ドジでのろまな遅筆の私が、敬愛する煉獄杏寿郎さんと

漫画アニメ映画「鬼滅の刃」に捧げる感想文は

**遅筆の晴れ間**

今回も頑張るぞい

 

*映画、漫画、アニメの「鬼滅の刃」のネタバレを含みます、

ご注意下さいm(_ _)m

 

第3話 本当なら… 

openingなしで、即ストーリーから始まる。

 

自分は炭を焼き、禰󠄀豆子は山菜採りに、優しい母は炊事の手を止め

働き者の長男を労う。弟妹達の明るい声が響く我が家…

大好きな家族と慎ましくとも、幸せに暮らす日常だったね🥺

本当なら… 。

 

💬この「本当なら」の、うつむき、声を絞り出すのが精一杯の彼の

姿がとても印象的だった。炭治郎 本当なら‼︎と叫ぶと思ったが、

理不尽に対する怒りよりも、今は家族を失った悲しみの方が

はるかに深い。 7巻57話

 

 

🎴「ごめんなあ六太 もう一緒にはいられないんだよ だけど

いつだって兄ちゃんはおまえのことを___みんなのことを

想ってるから」

 

前回ブログでも触れた、夢の家族との訣別の場面は、

炭治郎が不憫でならなかった。

亡くなった家族に対して「ごめんよ」と涙をながしながら、

夢の中でも詫び続ける…

 

💬術で眠らされた煉獄、伊之助、善逸、炭治郎の4人。

夢の中の炭治郎だけ、自分が(故郷に)居る事に早くも違和感を感じてた。

家族と一緒に居れて嬉しい筈なのに、どこかスッキリせずモヤモヤと

した様子だった。そして夢の中で炭治郎は 

「何か悪い夢でも見てたみたいだ」

と家族に向かって言った。夢の中を受け入れて、現実の世界を

否定したい意識から出た言葉だろう。

 

この発言に私は胸が張り裂けそうだった😖

 

楽しい夢タイムは束の間。

これは現実?夢か?と何度も意識させられ、

家族を悲しませたのは自分に非があったからだと、自身を責める。

夢から覚醒する為に、自分の刃で自決する⋯

 

ここは私の代わりに警視庁ゼロ係の寅三先輩、お願いします。

「ため口たたいてよろしいですか-

これがオマエの言う“いい夢”か。何処が!だ。

ねちっこい嫌がらせすんな!オマエの上着の隙間と

気色悪い手の口ん中に、熱々の石炭をタンマリ

くべてやろうか⁉︎

この、ねんねんころり野郎!!」

 

😴鬼の術で見させられる夢ではなく、普通に夢枕だったら…

 

愛しい家族と楽しい時を過ごす…夢が覚め、我に返った時。

自分の頬が涙で濡れていたとしても、

「夢だったけど…皆に逢えた、嬉しかった」と

炭治郎の心が少しでも救われる筈だと信じたい😢

 

🎴頑張って生きて行こう 寂しくとも   7巻55話

 💬いつもハキハキ喋る煉獄さん、この場面はどんな声色に

なるのか日野さんのセリフを楽しみに聞いていた。

 

炭治郎・禰󠄀豆子達同様、煉獄兄弟も辛い時も固い絆で

結ばれて、お互いを想い合う回。

煉獄さんの別の一面も知れる。

 

 柔らかな陽が入り込む部屋、そこに映る揃った畳の目が美しい。

細かいところまで、描画が届いて驚きました🌱

そこで杏寿郎は正座している、傍の愛刀に手が触れた。

向かいで寝そべっているのは父で元柱の槙寿郎。

 

話しかける息子を見向きもせず、父は返答した。

「柱になったから何だ くだらん…どうでもいい」

「どうせ大したものにはなれないんだ お前も俺も」

 

その答えを受けた時の杏寿郎の顔は、これまでのストーリー

柱合会議、産屋敷邸編で見せた事のない表情だった。

 

一緒に喜んでくれると信じた父の身体は、

杏寿郎に背を向けた状態だった。

しかし父の言葉といえば、息子を真っ向から

否定している。

(同じ経験をした、食卓だったけどデジャヴか

思ったわ。

布団の端を持って、思いっきり裏返してやりてえなあ)

 

💬この時の彼の寂しそうな顔にハッとくる。

単行本未収録漫画①『煉獄零話』の扉絵を見た時も、

そうだった。

隊服姿の煉獄が日輪刀の鞘に手をかけ、

俯き立っている。

未だ身体の線は細く、羽織りは無い。

少年の横顔は物憂げで、とても寂しそうで、

これこそ硝子細工の様で、壊れてしまいそうな杏寿郎…

🤭

 

情熱的で、自信に満ち溢れ、ガッと前を見据え、

腕を組む頼もしい炎柱の姿をよく見ているだけに、

この人もこう言う少年期があったのかと、目を見張った。

杏寿郎君どうした?ってお話を聞いてあげたい。

 

💬煉獄さん、生家だから、独りだから、悲しみの

表情を素直にだせたのね。

炎柱さん、心に刺っさった棘言葉をどう抜いて、

後はどうするんだよ。

もし隠の後藤もこれを知れば、きっと私と同じ事を

言うやろう。

 

煉獄家の次男の千寿郎は兄を案ずるかの様に見上げ、

柱になった報告を父上は喜んでくれたか?を尋ねた。

弟の心中を思いながらも、父は喜んでくれ無かった

と「正直に言う

 

「____しかし!そんなことで俺の情熱は無くならない!

心の炎が消えることは無い!俺は決して挫けない」❤️‍🔥

「そして千寿郎 お前は俺とは違う!お前には兄がいる

兄は弟を信じている

どんな道を歩いてもお前は立派な人間になる!

燃えるような情熱を胸に

「___ 頑張って生きて行こう!寂しくとも!

弟は兄の気持ちを聞いて涙を流し、兄は弟をしっかりと抱きしめた。

 

💬😞煉獄さんは、このセリフの時は努めて笑顔で、

弟の前では悲しみを悟られまいとしてるみたいだった。

自分の気持ちを誤魔化さずに伝えたのは、

弟はちゃんと受け止めると信じたからやね。

最後に弟を抱きしめた時の表情は見えなかったが、

どうしてたのか大変気になった。

 

父親は柱を辞め、情熱も無くし、稽古もつけてくれなく

なった。(日がな一日、ふて寝している印象)

突き放す様に息子達に接する父について、

「考えても仕方がないことは 考えるな」と自に

言い聞かせる10代の若者。。。

恥ずかしながら「考えても仕方がない-」の

心境に至るまで、私なんかずいぶんと時間が

掛かったけどなぁ😅いやはや。

(チコちゃんへ 今5才[+〇〇才]です)

 

💬父が向き合ってくれない、認めてもくれない。この

心の寂しさよ😔近くに居るのに…

前に進む為にこの寂しさを認め、己の心は立ち止まらない、

諦めない、胸の中に炎を絶やさず生きて行くと。

自分と弟にある種、言い聞かせて居る

煉獄さんの「寂しくとも」 が私の耳に、

一寸の哀愁を帯びて、スンと入ってきた🥺

 

(日野さん‼︎私はちゃんと聴けてますか-)

 

💬彼の母性にも見えるこの姿は、亡くなった母上の

瑠可さんと重なって見えた。

母親に抱きしめられた時の暖かさを杏寿郎は覚えて

いるが、幼すぎた弟は母の記憶がない。

兄と言うよりは、母の代わりに、千寿郎はそのままで

大丈夫だと伝えてやっている様だった。

杏寿郎が未だ幼なかった、あの頃の様に。。

 

煉獄さんはいつ見ても強くてカッコ良くて、ご飯を沢山

美味しそうに食べるわ、会話はマイペースでお茶目で、

サッパリして簡潔だ。といってサバサバとドライな

性格じゃない、よく相手を感じ、想いやる振る舞いが

自然に出来る人だ。

 

明るい面が素地の様にクロ-ズアップされてしまい

がちに感じるが、幼少の頃の良き思い出と、思春期

から経験した父との不遇な関係を経て

”俺は炎柱になる“と言う絶対目標を

胸に掲げて、鍛錬を積み強くて逞しい鋼の身体を作った。

[健全な精神は健全な肉体に宿る]を体現した様な漢

”煉獄杏寿郎“。

豪傑だが、繊細に想いも感じとれるし、言葉がけは

丁寧で優しさを含んでいる。

全く違う一面を見て、魅せられて私は煉獄さんが

好きになったのだ。

ギャップ萌えと言われるやつか。

 

そんな彼の側面もたいへん魅力的だし、ファンに

なったのも、寂しい心の哀愁は人には見せず、

常に心に火を灯し、挫けず、腐らず真摯に生きるところ

が羨ましいし、憧れるところだと思う。

 

(でも、時には心の内を少しは話して、煉獄さんも少しは

楽になって欲しいなと、見て思う。)

 

締めは善逸の煉獄さん評。

まさに!これ私が言いたかった-と思った🍯                 

                          7巻67話

どんなに強そうな人だって苦しいことや 悲しいことがあるんだよな

だけどず---っと踞ってたって仕方ないから

傷ついた心を叩いて立ち上がる

煉獄さんもきっとそういう人だったはず

そういう音の人だった

ちょっと風変わりだったけど 強くて

優しい音だった

 

今日はこの辺に致しとうござる

 

🔥つづく🔥後編かな