春時雨のち晴れ  🌈 ゑこおの綴り 🌈

美術館、漫画、放送大学、たまにお題も書きます

10月始まりのスケジュール

今週のお題はてな手帳出し

 

可愛い猫のイラストが表紙の手帳を、100円ショップで

偶然見つけた。すいっと手を伸ばし、パラパラと頁を

めくった。10月始まり、マンスリースケジュールで、

どストライク。

私の手元の買い物メモに手帳は無かったが、それを

買い物カゴに追加した。

 

自分が物心ついてから開いたスケジュール手帳と言えば、

「1月始まり」が主流だったと記憶する。マンスリー、

ウイークリー、◯曜日始まり等、今に比べて細かな仕様の

選択肢は無かったと思う。

 

1月は新年の始まりなんだから、新調した手帳のよーく

目につきそうな頁に、その年の抱負を書き込んで清々しい

スタートを切る…とカッコイイ事を書いてみるが、

若い頃の自分が、{その年の抱負} 書いた内容に、

覚えが無い。ただ、あれが欲しい、何日からOO旅行、

あの店で飲みに行ってみたい、だの

「ほぼほぼ煩悩スケジュール手帳」だった事は記憶ある。

 

1月の予定、真っ先に何が入るのか

 

若い頃は「どこそこ、飲み会」など、プライベートで

真っ先に埋まる予定があれば、それは「誰」と会うのか?

相手が自分にとって重要な場合は、その「君の名」を

書き込みながら、

「それが〜いちばん大事〜♩」 うぉ〜うぉ〜と歌い

ながら、ペンを持たないもう片方で、エアギターを

かき鳴らして、自分で自分を鼓舞してやった。

 

自分の胸内と同じく、手帳に野望を秘めてる点では、

原口元子の黒革の手帖と変わらないと思うが、自分の

手帳の中身の方はスケールは小さくて、書かれた他者に

対する破壊力は無い。

 

黒革と張り合うつもりは無いのだが、例えるなら

何十色セットの折り紙の中に、持ち主には需要が無くて

使われずにひっそり収まった、真っ黒の折り紙。そんな

薄い紙の表紙の手帳と、革だったら、重厚感のある方が

 

「こ、これは何か‥勝手に開けて見たらアカンやつ」の

オーラをじわじわーと発している様に思う。そうして

見た目だけで、「自分…何か隠…してる❔!」と見た方が

勝手に判断してそうだ。

 

一方、黒い折り紙の手帳は中を見る前から…へのへのもへじ

や自作のクイズ、「OOに105円返してもらう」と書き

込みしてそう〜、など薄い内容を想像する。そんな風に

思われるだけでなく、もし「こんな手帳を拾いましたと」

交番に届けたら、お巡りさんが密かに嫌な顔をする様子が

見えてくるだろう。(多分ね)

 

黒紙の手帳すまん、落とすつもりは無いのだ(調子に

乗りすぎた)。言いたいのは、革だろうが、または

凝りに凝って「北海道産 鮭の皮製!」だろうが、

手帳に書き留めた内容は、他人にとってはともかく、

書いた本人にとっては大事な、覚え書きであり、

大小あれど書いた人の野望も含んで、キワ物だと思う。

 

自分のことだけ書き込んでいれば良かった若い頃

 

自分が家族を持ってから、子ども、時々夫。

自分以外のスケジュールを書き込む事が増えた。

習い事 月謝払う、歯科 予約◯時、どこそこ試合、

テスト期間 弁当、保護者会ぴえん‥出張・土産…

子ども絡みのスケジュールに乗っ取られた帳面は、

雑な字で隙間なく埋め尽くされた。

 

とりわけ学校、習い事などは、4月は年度が変わる

期間な為、スケジュールの区切から便利だと思い、

積極的に「4月始まり」を活用するようになった。

 

それを幾年してきたけれど、子ども達はデカくなり、

ある歳から母親がスケジュールをガッツリと管理する

事が無くなった。親の子離れ、または子の自立の

一つと言ったところか。

 

家族の予定、本人以外の家族も把握した方が良い事は、

リビングの壁に掛かっているカレンダーの日付けの

空白部に、各々が書き込む様に推進してる。だが率先して

書くのは、ほぼ私と夫だけなのがちょっと寂しい。

子ども達はカレンダーには書かないが、時代である

「いつ何時 晩飯いらん」とスマホの方に情報を送ってくる。

 

50n歳の原点

 

前出のスケジュール手帳を買ったのは、数年ぶりだ。

コロナの前後に自分は習い事を辞めた為、特定な予定を

持たない人になり、手帳を使わない期間がしばらくあった。

 

KOKUYOさん、高橋さんや、Mr.ノベルティ、無印くんなど、

気がつけば、過去に私を通り過ぎた手帳達を思いだす。

(いやいや、OOO遍歴ってノリか)

そして「お互いに会えへん時間があったけど、腐れ縁やね」

と今、目の前の大創さんをじっと見つめる。

 

そうさ。私はこの10月から、放送大学の科目履修生に

なる予定なんだ。(合格通知待ち)

 

この可愛い手帳をガバッと開いて、最初に書きこむのは、

きっとそれに関する事象だ。どういう内容で書き始める

のか、未だ想像がつかない。

久しぶりに、自分だけの予定で埋まる手帳を持つ。

淡い期待を程々にし、自分は書くだろう。

これは、新しい私の原点ノートになるかも、と。