一話ぐらいだが、講談をTVで見たことはある。
先日、講談を間近で聞く機会を得た。
講談師が会場に問いかけた「聴くのが初めての人」
の方に、私は挙手をした。
若武者が馬を操りながら、船上の的の扇に
狙いを定めて、弓を引く…海上はバランスが悪い。
状況にハラハラするのは、聴く方もだ。
「海よ、風よ、静まれ〜」って、自分も
祈りたい気分になるな。
矢が抜いた扇が、はらりはらりと宙を
舞いながら落ちる景色…味方の大歓声。
成し遂げて安堵した、若武者の胸の高鳴りまで
自分に届いた気がした。。。
講談師 神田伯山さんの迫力ある語り口に、自分の
口があんぐりしてたと思う(幸いマスクをしてる)
ハリセンが、どういうタイミングなのか。
講談師によって違うのか?
パン!が病みつきになるw
感想を一言でなら、
むっちゃ面白かった〜
私が未熟なせいで、美しいパンフレットを上手にアップ
できていない(涙)
前半は神田伯山さんの講談
◯扇の的
◯村正 妖刀伝説
刀匠 正宗の後継者選びの語り。
登場人物の声の使い分けが、凄いな。
恐らく正宗は随分オジサンで、演ずる神田さんは
お若いが、かなりの凄みのある声色。
後半は刀匠 河内國平さん、神田伯山さんに
よる 「刀剣と講談」 対談
なんだが…
率直な感想は
講談師と刀匠の漫才😆
神田さんからの問いに、河内さんはスパッと
回答したり、時にユーモラスな返答をしたりと、
お二人のやり取りが絶妙やった。
神田さんが答えに納得してない時は、
「師匠それは、つまり…」とやさしーく突っ込み、
河内さんが大阪弁でスカッと答える。
(マイペースで)
ホント来場者の笑いが絶えない漫才、いや
対談でしたわ。
仕事に対する考え方、お二人の弟子時代
を振り返った話、今は後進を育てる立場に
いるお二人だ。今回の講談の題材にも、
沿っていたが、姿勢、心構えなどを、
ジャンルは違うが、刀匠で人生の先輩の
河内さんから聞き出そうと、神田さんは
進行してた。
講談も、始めの雑談と呼ぶのか、
神田伯山さんのお喋りに、たいそう引き込まれた。
分かりやすくて、語り方が魅力的だった。
テレビで見てた神田さんを、ちょびっと斜め向き
な人なのか〜?と自分は思っていたのだ(失敬)。
間近で見て、頭の回転が早いし、とても素直な方
なんやろうなと、印象が変わった。神田さんの
講談を又聴きたいねえ。
刀匠 河内國平さんは、自称 お喋りが好きな職人と
おっしゃっていたと思う。確かに、職人=無口 と
誰が決めたのか?先入観を持っていたのは自分だけ
じゃ無いと思う。永六輔氏の言葉で、お喋りが更に
開眼したご様子で、他のエピソードも面白かった。
飄々とした感じと、芯がある雰囲気を合わせ持つ
カッコ良い御仁でした。
楽しい2時間はあっという間、僥倖。
この会場の席が、ソーシャルディスタンスの仕様になって
いたので、とても安心して鑑賞出来た。
入場受付を済ませて、会場ホールの扉前で、密になって
開場待ち状態だった。暑い日だったので、受付した大人数を
ロビーに入る様に誘導して、スムーズだったと思う。
何がと言うと、ペアとかグループでも、その場で静かに
待っている人達もいたが、残念ながらしゃべくりが多数で…
声が響くし、待っている間が、すっごく敵わんかった😓
(私の頭の中はAdo の うっせーわ のリプレイ)
こんなご時世なので、イベントが中止に成らなくて良かった
なあ。とにもかくにも、関西大学の関係者の方々に、感謝を
申し上げます🙏
企画展 関大と刀匠國平
トークイベントより、先に展示を訪れた。
校内がとても広く感じた。駅に一番近い、大学の西門から博物館に
辿り着くまでが、綺麗に整った散歩道のようだった。
(話に聞く、関大の長いエスカレーターを利用した)
緑がたくさんです。写してませんが、側にベンチ、自販機があったので、入館前に
ちょっと休憩。
歴史感あり。関西大学は刀匠の母校でした🎓
國平刀匠の刀は本当に美しくて、目を凝らしました。
こんな美しい物を常に帯刀している侍は、現世に
いない。刀を使用する機会は無いと言っていいが、
日本刀は美しい美術品として、鑑賞価値があるんやな。
最近、刀剣女子ブームらしい。私は全然詳しく無いので、
知識があれば見方が変わったか。
刀鍛治のメイキング映像もありました。
*9月、当方が利用時の情報です。以後の変更、行き違い等は
あしからずご容赦願います。
来た順路で帰ろうと思ったが、芝生の緑が目に入り吸い寄せられた。芝の上に
寝転ぶ人、ボール遊びしてる家族がいたり、のんびりしてていい。
大学図書館の前を通ったが、オッサレ〜。
校内にスターバックスがあるとは、びっくらこいた
歩いてたら無事に、正門の方に辿り着いた。そこからは下り坂で、ゆるゆる歩き
阪急 関大前駅へ。
やっぱり阪急電車はいいねえ、この雰囲気は唯一無二ちゃうか。
車窓から離れていく関大を眺めながら、死んだウチの親父もここを巣立った
事を思い出した。