春時雨のち晴れ  🌈 ゑこおの綴り 🌈

美術館、漫画、放送大学、たまにお題も書きます

こちらを向かない美人の後ろ姿  鏑木清方展①

 

 自分の前方を歩く人がいて、その後ろ姿に惹かれるものを感じたら

『この人を正面から見てみたいー』と思うのは、男女問わずあると

思うのです。かくゆう私も。去年の事ですが、ある女性の後ろ姿が

私の目に止まった。正面は見ていないのに私は

「きっとべっぴんさん、なんやな確証を得た。

 

何でって、その女性(ファッション、雰囲気)が素敵だった

のと、決定打は、私の反対側から(上記の女性の前方から)来た青年が

何度も、何度も、何度もその子をチラ見しつつ、すれ違った。

その様が、超印象派であった。(要は、男の子の表情が良かった😚 🤭)

 

その時一緒にいた師匠に(クリスタ)先程の顛末を語るも、

「もぉー、止めなさい」とたしなめられた。付け加えると、

その青年は彼女連れで、後ろ姿の女性も男性と一緒だった。

あれ?私が興味津々になった、カップルのよそ見話になって

しまった😅チガウデショ

 

 

佇まいが素敵な人、後ろ姿が気になる女性も然り。

ここに居る女性たちは、清楚、華がある、品が良くて…

風情は十人十色でございました。

 

 

鏑木清方展 京都国立近代美術館

🚌JR京都駅前から、市バス5番(銀閣寺・岩倉行き)を

私は利用しました。(岡崎公園・美術館・平安神宮前)下車。



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バスを降りると、頭上に朱い大鳥居がどっしりと、お出迎え。

道路の向こう、アチラに見えますのは〜🎤京都市京セラ美術館。

お互い目と鼻の先にある。

 

 


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MoMAK(Museum of Modern Art,Kyoto)の訪問は久しぶりです。

幻の三部作《築地明石町》《浜町河岸》《新富町》が揃い、大きな

パネルになってお出ましです。写真撮影をしてる方の多い事。

私も多分に漏れず( ̄∇ ̄)‘📷

 

チケット売り場は、館入り口の直ぐ横にあります。上の写真には

映っていないですが、扉の右側に窓口です。

 

この日、私は一般の大人当日券を購入。ここの所イーチケットを

利用していたから、おひさ〜の紙チケット。そのチケットの絵が

どんなのか?これから見る展覧会の期待で、胸が膨らみます🤗

(紙チケも展覧会の楽しみの一つと思う方、沢山おられるのでは)

 

 

連れの中っ子は、在籍している大学が

国立美術館 キャンパスメンバーズ会員になっており、

彼女の分は*割引料金適用された企画展チケットが買えました👛

 

*キャンパスメンバーズ加盟校の学生証を持参の主に適用。

独立行政法人 国立美術館 キャンパスメンバーズのホームページ

に加盟校、等、詳細が有ります。

*2022年6月、当方が利用時の情報です。以後の変更、行き違い等は

あしからずご容赦願います。

 

若い時に芸術に触れる機会が増えるとは、素敵な制度やね🤗🏔


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いざいざ、参ろ〜

 

🖼明治 大正 昭和 の風俗習慣、風景

文学、芝居などの題材からイメージングした女性を描いた作品や、

市井の庶民の暮らしぶりが描かれた絵も多かった。もっと特定の

人物だけを焦点に置き描いている、と思い込んでいた私。

景色も、風俗画も美しく、何故か和みました。

 

 『明治風俗十二ヶ月』・一月 かるた・

カルタの箱を片手に仕舞う女性、その背後に羽付をする少女。

絵の少女はカルタ遊びに飽きた?お片付けは母?か姉?に任せ、

この子は羽つきをし始めたのかな、など勝手に想像したりする。

 

私も子供の頃は、正月に晴れ着を着せてもらい、カルタや羽つき

遊びをしたことがあったから、風俗として現代にいても通じる

ところに、懐かしさと親近感が湧いた。(私は随分袖を通して

いないが、父は正月には必ず和服を着ていた。)

 

着物はいいなあ〜と、和装の絵を見て思う。

 

🖼気に入った絵、気になる人は?感想

美人画家として有名な清方さん、小説の主人公、市井のお姉さん、

ええとこの奥方、芸妓はん、…容姿端麗なのは間違い無いですが、

有名無名関わらず絵の中の女性達の内面からの、醸し出す美しさが

こっち側にも伝わってくる。清方氏の画力の成すところですね。

そして女性の髪の生え際の緻密な線や、彼女達の目線や

目元がなんとたおやかな事。

 

💜今回の展示 自分が印象的だった絵(制作年別で)

明治 『曲亭馬琴

大正 『ためさるヽ日』🖼

昭和戦前 『明治風俗十二ヶ月』の・十二月 夜の雪・

     『瀧野川観楓』

昭和戦後 『朝夕安居』

 

『朝夕安居』の題材は ‘明治の風景‘ と解説にあった様に思う。

令和の今とは、暮らし風が随分と様変わりしてるから、当時の人が

今の我々の生活を除き見たら、かなりの確率でおったまげるだろう∑(゚Д゚)

 

・朝・長屋の、何気ない朝の一コマだ。

絵の中の人々の表情が清々しくて良いです。この市井の人々が、この後

この一日をどの様に過ごすのだろうか、と…、想像するように、

清方氏に導かれてるかもしれないな🙃

 

『ためさるヽ日』 遊女のためらう心情が…

 

NHK日美で気になった作品で、私が見に行った日は、左幅一枚の

展示でした。(この題の絵、もう一枚右幅が存在するそうで)

因みに展覧会でもらった出品リストの⭐︎⭐︎⭐︎付き評価作品だった。

(清方氏自身が会心の出来) 他にも素敵な絵が多い中からのだから、

ご本人も大変気に入ってるのですな☺️

 

 

清方ワールドにしみじみと浸ってきました。

景色・情景にしろ、鏑木清方さんはとても暖かい心で対象(物・人)を

見つめ、描いているのがこちらに伝わった。清方氏の子供の頃の自画像を

見れば納得。穏やかな少年の顔に、人となりが表れていた。

 

清方展の出口を出たとこ、前出の大鳥居が目に飛び込んできます。

この大きな窓の前にソファー、椅子があって、大鳥居を眺めながら

ちょっと休憩。座っている人々を見ながら、だいぶ人出が増えてきた

んちゃうかなと思った。



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3階から見た景色。

お次は、別の企画展示、コレクション展へ

つづく🌸